病理診断科・病理部について

病理医・臨床検査技師が協力して、

​適切な治療に必須の病理診断を行います。​

病理標本作製。

適切な切り出しをして標本を作製します。​

生検ならびに外科的切除された検体をH&E染色し、顕微鏡にて観察可能な標本を作製します。

免疫組織化学的染色を施行して、その標本上に見出される細胞の性状、陽性率等を病理医が判定し、病理診断報告書に記載して報告します。治療指針の決定に資する情報になります。

FISH等を併用して遺伝子診断を行い、病理診断の精度を上げ、さらに細分類を行います。分子標的薬使用の適格性については、病理医が免疫組織化学的染色標本を用いて判定し、それがコンパニオン診断になります。

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分子病理診断の重要性

分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬の適用可否の判断にコンパニオン診断としての分子病理診断が求められます。昨年10月より本学附属病院病理診断科・病理部では、各免疫チェックポイント阻害薬の適用可否の判断に必要なPD-L1抗体に対する免疫組織化学的染色が可能になりました。TAT(Turn Around Time)は外注よりも短く染色依頼を受けてから47日でPD-L1タンパク発現に関する病理診断が報告されます。 

HER2陽性大腸癌に対するペルツズマブとトラスツズマブの抗HER2抗体併用療法が保険診療として本年3月に認可されました。大腸癌HER2判定に関するコンパニオン診断も直ちに開始していますhttps://www.yokohama-cu.ac.jp/amedrc/news/202111fujii_natmed.html)。 

病理組織学的診断は勿論のこと分子病理診断の重要性は増すばかりであり、本学附属病院病理診断科・病理部は今後も臨床に求められる分子病理診断に迅速かつ適切に対応していきます。