ご挨拶
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藤井 誠志
横浜市立大学附属病院
病理診断科部長・病理部長
2020年7月1日より、病理診断科部長・病理部長を兼任しています。横浜市立大学附属病院病理診断科・病理部では、病理診断は何のためにあるのかを常に追究しつつ、医師、技師、事務員が一丸となって病理診断業務を行っております。病理診断には、臨床上の疑問を組織像から的確に答えることのできる診断力と提言力が必要であり、日常の診断業務を通じて臨床医と恊働して統合的診断学を築き上げていくことが大切です。さらに大学附属病院においては、病理診断学の発展と臨床との共同研究を推進し、医療開発研究を可能にする体制を医学部の病理学教室と病理部が一体となって構築していかなければなりません。
これからの新しい医療、臨床医の要望に臨機応変に応えられる病理診断が求められます。新しいがん医療の体系が構築されようとしている現状では、がんの病理診断学は分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬の使用可否を決定するコンパニオン診断としての分子病理診断に対応し、ゲノム医療の発展とともに成長しなければなりません。どの領域においても次世代医療に資する学問であらなければならない病理学は広く医療に対して、科学的な裏付けを得るための研究的視野を持って診療を支えていく存在でなければなりません。
病理診断科・病理部の常勤スタッフのほかに、医学部の病理学2教室員が当科業務を兼務しています。横浜市大病理グループは一丸となって病理形態像、ゲノム異常、分子基盤を統合的に理解して業務を行い、これからの時代に求められる病理学を具現化できる病理学者を育成し、地域医療にも貢献できるよう病理医を輩出していきたいと考えております。病理診断業務を通して、先進医療の推進と医科学の発展に貢献できるよう努めてまいります。
所属学会
(評議員、倫理委員会委員)
(学術評議員、倫理委員会委員、
病理医・研究医の育成とリクルート委員会委員、
Pathology International 常任刊行委員、
癌取扱い規約委員会委員、
ゲノム病理診断検討委員会委員、
ゲノム診療用病理組織検体取扱い規程策定WG委員、
JP-AID DB推進事業WG委員、
固形癌HER2病理診断ガイドライン策定WG委員)
(代議員、病理検討委員会委員長)
(評議員、内視鏡検討委員会委員、病理委員会委員、
プログラム検討委員会委員、専門医制度委員会委員)
日本乳癌学会
日本消化器癌発生学会
日本臨床細胞学会
American Association for Cancer Research
海外委員
WHO Classification of Tumours 5th Edition –
Digestive System Tumours, 2019. Author
WHO Classification of Tumours 5th Edition –
Head and Neck Tumours, 2021. Author
The International Collaboration on Cancer Reporting (ICCR),
initiative (Esophageal Cancer)
Pathobiology, Associate Editor
略歴
1994年 広島大学医学部学科 卒業(M.D.)
1998年 広島大学大学院医学系研究科
博士課程 修了;博士(医学)(Ph.D)
1998年 国立呉病院 臨床検査科病理 医員
1999年 広島大学 医学部病理学第二講座 助手
2001年~2004年
University of Texas, MD Anderson Cancer Center
研究留学(博士研究員)
2004年 広島大学
大学院医歯薬学総合研究科病理学研究室 助手
/広島赤十字・原爆病院 病理部 医員
2005年 国立がんセンター東病院
臨床開発センター 臨床腫瘍病理部 細胞動態室長
2010年 独立行政法人国立がん研究センター東病院
臨床開発センター 臨床腫瘍病理部 細胞動態室長
2012年 独立行政法人国立がん研究センター
先端医療開発センター 臨床腫瘍病理分野 ユニット長
2017年~2020年
国立大学法人東京医科歯科大学連携准教授
2018年 国立大学法人広島大学医学部連携准教授
2018年~2023年
国立大学法人神戸大学大学院医学研究科 非常勤講師
2020年~現在
公立大学法人横浜市立大学学術院医学群大学院医学研究科・医学部
分子病理学 主任教授
兼任)横浜市立大学附属病院病理診断科部長・病理部長(2020年~)
横浜市立大学附属病院 病院長補佐(2021年~)
横浜市立大学附属市民総合医療センター
病理診断科部長・病理部長(2023年~)